社労士試験のおすすめ教材テキスト問題集33冊を徹底比較してみた①

社労士試験のおすすめ教材テキスト問題集①

【この記事を読むと分かること】

・社労士試験用テキストと問題集のカテゴリーが理解できます。
・社労士試験合格のためのおすすめテキストと問題集が分かります。
・入門編すぎて買わない方が良いテキストが分かります。

社労士の試験勉強を始める方にとって、一番の悩みがテキストと問題集選び。どのような基準で選べば?おすすめテキスト、問題集の基準は?このコラムでは社労士試験に関する33冊のテキストと問題集を一挙徹底比較する。2部作の第1弾。第2弾はこちら。

【目次】
・社労士試験テキストと問題集のカテゴリー分け
・社労士試験テキストと問題集の選択基準
・社労士試験対策おすすめ教材テキスト
・入門編過ぎておすすめできないテキスト
・記事第1弾まとめ

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社労士試験テキストと問題集のカテゴリー分け

当サイトのおすすめ勉強法(14人の合格体験から誕生!社労士試験合格のテッパン勉強方法!)でもおすすめしている通り、社労士試験勉強のスタート段階では、「1000ページ程度の本格タイプ教科書」と「一問一答タイプ問題集」の組み合わせが最も効果的だと考えている。

テキストと問題集は必ずしも同一出版社でなくとも良いが、同一出版社の方が効率的に学習が進むだろう。個別比較前に現在出版されている社労士関連書籍全体をカテゴリー分けしてみる。

社労士試験テキストカテゴリー

①300ページ程度の入門タイプ(内容が貧弱なためNG)
1000ページ程度の本格タイプ(おすすめ!)
③要点整理タイプ(試験前に)

社労士試験問題集カテゴリー

一問一答タイプ(おすすめ!)
⑤択一式問題集タイプ(学習が進んでから)
⑥過去の本試験そのままタイプ(④⑤で学習できるためNG)

社労士試験テキストと問題集の選択基準

次にテキストと問題集の選択基準の説明に移ろう。上記解説の通り、「①入門タイプテキスト」、「⑥過去本試験そのまま問題集」は除外だ。

社労士試験テキストの選択基準

社労士試験対策テキストでは、

「条文」→「解説」→「判例・通達」

という構成が明確になっているものを選ぼう。理由としては条文、判例、通達の正しい理解こそが、本番試験で暗記を超えた応用力、得点力に繋がるからだ。単にフルカラー、イラスト付き、大きな文字の「見やすいテキスト」に釣られないこと。

社労士問題集の選択基準

社労士試験対策の問題集としては、次の基準を全て満たしているものを選ぶ。

①一問一答式

択一式で勉強すると、正解肢を見つけた後、他の選択肢を分析する訓練がおろそかになる。

②左ページ問題、右ページ解説

この構成でないと勉強効率が大幅に低減する。数秒の無駄が長期間で多大なロスに。

③分冊なし

問題集における問題、解説の分冊は、上記と同じく作業効率が大幅に低減する。

④正答肢にも詳しい解説がかるかどうか

正答肢の解説が「〇その通り」で終わるものは避ける。正答肢においても学習を深めたい。

社労士試験対策おすすめ教材テキスト問題集

では早速、当サイトがおすすめする社労士テキスト、問題集の組み合わせをご紹介しよう。

社労士山川講義付き

山川靖樹(E-PROST)4冊1686ページ 10,584円

「条文」→「解説」→「判例・通達」という王道スタイルのテキスト。的確な解説と十分なボリュームを保つ。巻末の条文索引は便利。さらにこのテキストの内容を音声講義(スマートフォン)で聴講できるという、他のテキストの追随を許さない強烈メリットも。

>>これが対応問題集/社労士過去問題10年網羅

山川靖樹(E-PROST) 4冊1500ページ超 7,560円

一問一答式。左ページに問題、右ページに解説、分冊なし、正答肢にも詳しい解説が付いており、当コラムでおすすめする全ての必要条件を満たす。繰り返し使えば確実に力が付く良書。

よくわかる社労士合格テキスト

TAC社会保険労務士講座(TAC出版)10冊3000ページ超 21,411円

市販テキストの中で最大のページ数を誇る詳解テキスト。条文や判例の解説も申し分ない。さらに巻末には条文と判例名の便利な索引も。これは試験勉強後半、または実務従事後にも威力を発揮するだろう。

>>これが対応問題集/よくわかる社労士過去10年本試験問題集

TAC社会保険労務士講座(TAC出版)4冊1684ページ 6048円

こちらも市販問題集の中では最大のページ数を誇る問題集。一問一答式。左ページに問題、右ページに解説、分冊なしという王道スタイルを満たすも、解説がやや弱い点を考慮して総合2位に。

社労士速習レッスン

ユーキャン(U-CAN)1016ページ 3,888円

通信教育最大手ユーキャンが作るテキストだけあって、テキストの工夫では他を凌ぐ。二色刷りで要点が整理されており、初心者にも見やすい。三分冊に分離できるのもコンパクトで良い。同社には初心者向け姉妹書の「社労士基礎完成レッスン」があるが内容が貧弱なため、購入するなら迷わずに「社労士速習レッスン」を選ぼう。

これが対応問題集/社労士これだけ!一問一答集

>>ユーキャン(U-CAN)440ページ 2052円

一問一答式。左ページに問題、右ページに解説、分冊なし、正答肢にも解説付きという完璧スタイル。要点が整理され、コンパクトで持ち運びに便利ではあるが、ややページ数が少ない点がネックか。以上により総合3位に。

社労士の教科書

TAC社会保険労務士講座(TAC出版)1136ページ 4212円

同じTAC出版から出版されている「よくわかる社労士合格テキスト」のコンパクト版という位置づけか。フルカラーで条文、解説、判例・通達を網羅した良書。

>>これが対応問題集/社労士合格のツボ択一対策

TAC社会保険労務士講座(TAC出版)2冊1588ページ 6048円

一問一答式の問題集。左ページ問題、右ページ解説という王道スタイルで使いやすい。解説も詳しい。

出る順社労士必修基本書

LEC(LEC)1233ページ 3888円

構成としては条文、解説、判例、通達と申し分ない。

>>これが対応問題集/出る順社労士一問一答過去問(10年)

LEC(LEC)4冊2179ページ 4752円

一問一答式。左ページに問題、右ページに解説、分冊なし、正答肢にも解説付きという王道スタイル。唯一の減点項目は、サイズが小さい点。本書を小サイズで販売する意味があるのだろうか。ただし小さい方が好きという方にはおすすめ。

読めばわかる!社労士テキスト

資格の大原(大原出版)880ページ 4320円

フルカラーで詳細な解説が付き、二分冊にできるため使いやすさも。

>>これが対応問題集/解けばわかる!社労士問題集

資格の大原(大原出版)872ページ 3456円

ごうかく社労士基本テキスト

労務経理ゼミナール(中央経済社) 976ページ 3780円

>>これが対応問題集/ごうかく社労士基本問題集

労務経理ゼミナール(中央経済社)1024ページ 2246円

入門編過ぎておすすめできないテキスト

最後に入門編すぎておすすめできないテキストをご紹介。

社労士基礎完成レッスン

ユーキャン(U-CAN)336ページ 2,376円

内容、解説ともに入門版としては適しているが、これを買うなら姉妹書の「社労士速習レッスン」(ユーキャン)1016ページ3,888円を選ぶべし。

岡根式社労士試験はじめて講義

岡根一雄(TAC出版)276ページ 1,512円

TAC講師である著者のコラムは人柄があふれ微笑ましいが、テキストというより読み物。試験勉強の合間の息抜きに。

社労士合格へのはじめの一歩

貫場恵子(TAC出版)312ページ 1,620円

フルカラーで親しみ易い印象だが、不要な余白箇所が多すぎて紙面がもったいない。

澤井清治の社労士1冊目の教科書

澤井清治(KADOKAWA)224ページ 1,620円

入門編としては適しているが、試験対策には直結しない。

社労士入門ゼミ

富田朗(日本経済新聞出版社)336ページ 2,052円

漫画やミニテストなど楽しめる内容が満載だが、楽しいだけでは試験対策にならない。

記事第1弾まとめ

いかがだっただろうか。このコラムでは初学者向けに基本教材となるテキストと一問一答問題集を紹介した。第2弾記事ではもう一歩踏み込んだ、本試験対策の教材テキストと問題集をご紹介する。