14人の合格体験から具体化!社労士試験合格のテッパン勉強方法!

14人の合格体験から具体化!社労士試験合格のテッパン勉強方法!

【このコラムを読むと分かること】

・社労士試験合格に必要な勉強時間が分かります。
・社労士受験生を合格に導く勉強方法がイメージできます。
・最も効率的な社労士勉強方法が理解できます。

社労士受験生から寄せられる質問中、最も多いのが「勉強の方法を教えて欲しい」という内容である。社労士試験を初受験する方も、再チャレンジの方も、一番悩むのが勉強方法なのだ。このコラムでは14人の社労士試験合格者の体験談を元に具体化したテッパン勉強法を詳しく解説する。

【こちらも合わせてお読みください】

・社労士試験のおすすめ教材テキスト問題集33冊を徹底比較してみた①

・社労士試験のおすすめ教材テキスト問題集33冊を徹底比較してみた②

【目次】
・合格者はどれくらいの時間を社労士試験勉強に費やしたか
・細切れの時間を大切に
・社労士試験合格に必要な個別勉強をタスク分け
・社労士本試験日までのスケジューリング
・社労士テッパン勉強法まとめ

>>社会保険労務士法人タスクマン合同法務事務所の社労士採用はこちら

合格者はどれくらいの時間を社労士試験勉強に費やしたか

皆さんは社労士試験合格にどれ位の勉強時間が必要だとお考えだろうか。この重大なテーマを統合したアンケート結果は残念ながら存在しない。

そこで当コラム主導で、直近5年間に社労士試験に合格した14名の方に聞き取りを行った。その結果が次の表だ。

試験までのトータル勉強時間は何時間ですか?

1000時間以上(1名)
900~1000時間 (2名)
800~900時間 (7名)
700~800時間 (3名)
700時間未満 (1名)

アンケートの結果から言えることは、

社労士試験合格に必要な勉強時間は概ね800時間

ということだ。

では800時間を1年間で確保するために、勉強開始月別の一日当たりの必要勉強時間を表にしてみる。

社労士勉強時間

日々の仕事、家庭生活に支障をきたさず、無理なく勉強を継続するためには、早期スタートが効果的であることは言うまでもない。

細切れの時間を大切に

コラム「10年平均合格率6.5%の社労士試験 数字に隠された3つの真実」でも述べたが、社労士試験合格者の7割弱が、男性会社員だ。当コラムで聞き取りを行った14名も、年齢性別こそ違うが全員が現役で仕事をしている。

ここで言えることは、

社労士試験合格には多忙な毎日の中で、いかに細切れの時間を見つけて試験勉強に打ち込めるかがポイントとなる

ということだ。

細切れ時間の例

・通勤電車内
・トイレ、お風呂の中
・会社の昼休憩
・仕事で外出する際の移動時間

次に述べるが、これらの細切れの時間(短い場合は3分)で出来る勉強方法を自分なりにしっかりと形作る工夫が必要だ。

社労士試験合格に必要な個別勉強をタスク分け

本題に入ろう。社労士試験の対策を大きくカテゴリー分けすると、次のようになる。

①理解期

覚えるのではなく理解することが大切。理解するためには理由を追えるかが鍵。

②知識定着期

一問一答を反復することで、知識を定着させる。浮気せずに同じ問題集とテキストを繰り返す。「テキストの右下に表があったな」とイメージ出来れば勝機あり。

③得点期

定着した知識をもとに、本試験出題形式に慣れる。予想問題を繰り返すことで得点力をアップさせる。

社労士本試験日までのスケジューリング

ここまでの解説に基づき、14名の社労士試験合格者の勉強方法とスケジューリングをお伝えしたい。試験勉強を9月に開始するという前提で解説を進めよう。

9月~2月 理解期

使用教材

テキスト、一問一答式過去問 お勧めはこちら

勉強方法

まずテキストの総ページ数を、181日で割ろう。181日というのは9月から2月までの暦日数だ。1600ページのテキストの場合、毎日9ページ新たに進む必要がある。テキストを進めつつ、一問一答式過去問を解く。覚えようとせず、理解することに重点を置こう。この部分は自宅で2時間確保。

これとは別に前日、前々日に進めた学習の復習を行う。テキストと一問一答式過去問を持ち歩きつつ、通勤ほか細切れ時間で復習。この部分に1時間。つまり毎日9ページ×3(当日分、前日分、前々日分)、合計27ページ分を追う。

3~5月 知識定着期

使用教材

一問一答式過去問

勉強方法

テキストをいったん置き、一問一答式過去問を主に用いる。。他の教材に浮気しないこと。一問一答式問題集を3カ月かけて反復する。

1500ページの問題集の場合、左半分の750ページが問題であるため、750ページ÷90日=9ページが毎日新たに進むべき範囲だ。ここでも毎日9ページ×3(当日分、前日分、前々日分)、合計27ページ分を追う。

理解が薄いと感じる部分はテキストに立ち戻り、情報を整理しよう。このように過去2日分を併せて学習することで、知識の定着がグンと進む。

6~8月 得点期

使用教材

一問一答式過去問、予想問題集、特定分野のテキスト

勉強方法

ここでもはやり一問一答式過去問は手放さない。もう一度以前と同じ方法で反復する。以前よりも知識が定着しているため、回答速度が増しているはずだ。前回3カ月かかったところを1.5カ月で終えることを目標としよう。

同時に予想問題集を可能な限り購入して解く。これまで特定のテキスト、問題集でしか学習を進めなかったため、少し違う視点での問題に慣れよう。苦手分野については特定分野のテキストを購入して、最終仕上げを行う。

これで必ず合格ラインに到達する。後は当日のコンディションと運次第だ。

社労士テッパン勉強法まとめ

社労士試験のポイントは「正誤を見分ける力」にある。特に択一式問題ではその実力が試される。選択式においても、穴埋めにふさわしい関連語句3~4の中から正答を選ぶものである。

そのため、14名の社労士試験合格者が口を揃えて言うのが、「過去問を繰り返す」ということだ。読者の中には「過去問を繰り返しても同じ問題は出ないのでは?」と疑問を持つ方もいるだろう。「同じ問題は出る」のだ。全く同じ問いかけではなくとも、少し形を変えて何度も同じ出題がなされるのが社労士試験の特徴だ。

そのためには、一問一答式の過去問を大量に、繰り返し解くことが最短ルートなのだ。どうか本コラムの検証結果を信じて、社労士試験勉強に臨んで欲しい。